スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

無意識の脳 自己意識の脳

 読書三昧に書いた「ぼくは考える木―自閉症の少年詩人と探る脳のふしぎな世界」の中で紹介されていた本の1つです。

 アントニオ・R・ダマシオは前頭葉の脳腫瘍にかかって切除した患者、エリオットを詳しく調べました。

 エリオットは術後も知能指数は正常、認知や記憶の障害はありません。

 しかし優先順位をつけるなどの意思決定ができず、常識に欠ける判断を下すようになってしまいました。

 現在意思決定をする推論と情動のプロセスは、前頭葉腹内側部・背外側部、扁桃体、右半球にある体性感覚に関係しているとされています。

--------------------

 ソマティック(somatic)は「体性」の意味。

 皮膚などの表面や深部、内臓を含めた身体を指します。

 前頭葉腹内側部は、外的な刺激や情動、動機づけを連合すると考えられています。

 外部刺激は、身体に対して過去の経験や感情に基づいた、マーカー(標識)つきの信号を出します。

 これがソマティック・マーカーです。

--------------------

 ソマティック・マーカーは身体で意識的・あるいは無意識に作用します。

 無限とも思える選択肢から、自動的に少数の選択肢を選択します。

 著者は、これにより私達は迅速かつ効率的に意思決定することが可能と仮定しています。

 ですから腹内側部を損傷したエリオットは、ソマティック・マーカーを利用することができなくなった結果、適切な行動を選択することができなくなったと推測しています。
 
--------------------

 推論や意思決定は脳だけではなく、皮膚・深部・内臓感覚などの体性感覚をも含む身体全体で行うとするこの仮説。

 英語の表記で "gut feeling" は直訳すれば「内臓が感じ取るような感覚」ですが、「直感や第六感」と表現されます。

 日本語にも内臓に関連した「腑に落ちる」「腑に落ちない」などの表現があります。

 なんとも不思議ですが、身心一如の考え方に通じる哲学的なところがあります。

 私にはやや難解でしたが、とても面白い内容でした。

 ぜひ、ご一読ください。


 


無意識の脳 自己意識の脳
アントニオ・R・ダマシオ,田中 三彦
講談社

このアイテムの詳細を見る
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

Amazon

facebook
プロフィール

chirouno

Author:chirouno
山本 彩世
カイロ・ウノ専属カイロプラクターです。
宇之助室長の代理をつとめさせていただいております。
ボディートーク(BodyTalk)のセッションもお試しください。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
since 2013
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。